昔からのラーメン屋の味

昔からのラーメン屋の味

私の実家の近くには一軒のラーメン屋さんがあります。

私の住む地域では唯一のラーメン屋さんで、私も小さい頃からたまに食べに行きました。

先日、父から誘われそのラーメン屋に家族で行くことになりました。

何年かぶりに中へ入ってみると、お客さんで満席状態。

昔からそうでしたが、お客さんがいない日はないんじゃないかと思うくらい、平日にもかかわらずお客さんでいっぱいです。

内装はリフォームでもしたのか、今風の作りへ変わっていましたが、メニューの変化はありませんでした。

昔から私はしょうゆラーメンを頼んでいたので、今日はしおラーメンにでもしようかなと悩みましたが、

やっぱりここは昔の味が変わっていないか確かめるべく、しょうゆラーメンをチョイスしました。

注文をして少し待つと、しょうゆラーメンが目の前に運ばれてきました。

具はもやしと焼き豚がのってるだけのシンプルなしょうゆラーメンです。

「そうそう。こんな感じだったな」と懐かしい気持ちになりながら、まずはスープを一口。

しょうゆの香りと独特なにんにくの香りが口いっぱいに広がります。

クセもなくさっぱりとした味ですが、インパクトがないわけではなく、スープを飲んだ後に残る味はしっかりしょうゆが効いています。

次に麺へと箸をすすめますが、ここで一度下にある麺と上にある麺を混ぜ合わせ、下にある麺から食べていきます。

太く少し縮れた感じの麺ですが、スープとの相性がばっちりでスープによく絡みます。

昔はなんとも思わずに食べていたこのラーメンですが、大人になり色々なラーメン店を回り、少しは舌も肥えたからだと思いますが、

今はこのラーメンの美味しさが改めて分かるのです。

あまりの美味しさに短時間で間食し、母に「美味しいね。しかも人いっぱいだね」というと、このラーメン屋さん、私が知らないうちにどんどん有名になり、

「美味しいラーメン屋」で評判になり、今では遠くから食べにくる人がいるほどになっていると言うのです。

嘘のような本当の話にびっくりしましたが、店内の満席具合や、外で待っているお客さんをみていると、

こんな田舎のラーメン屋でもやっぱり美味しい所には人が集まるんだなと感心してしまうのでした。

勘違いなんです…

会社の近くにつけめん屋がオープンしたとチラシが入っていました。

ラーメンやつけめんなど、とにかく麺好きな私にとっては、これは是非とも行かなければならないと、早速会社の友人にランチの約束を取り付け、

チラシを見せながら「ここオープンしたから行こう」とはしゃいでいました。

誘った友人達も麺好きな友人ですから、3人でどんな味なのか本当に楽しみにしていたんです。

ランチタイムを少しフライングし、3人で車に乗り込み早速オープンしたつけめん屋さんへ。

もしかしたらちょっと並ぶかもね。なんていいながら目的地へ向かいます。

会社からすぐのところだったので、車で10分もするとつけめん屋さんが見えてきました。

しかし、特に人が並んでいる様子もなく、店内も混んでるようには見えません。ちょっと不安になったのですが、「オープンしたてだからじゃない?」と言われ、

それもそうだねと気持ちを切り替えて友人達とつけめん屋に入りました。

店内は思ったよりシンプルで、職人気質のおじさんが元気に「いらっしゃーい!」と出迎えてくれました。

いかにもという感じの格好だったので、これはもしかしたら穴場じゃないとウキウキ。

オープン記念とランチタイムも重なったおかげで、店員のおじさんが「今なら無料で麺増量してあげるよ!」と一言。

こんな嬉しい事はないと、3人とも麺増量でつけめんをオーダー。数分後、目の前にでてきたつけめんの匂いはすごく美味しそうで早速頂く事に。

麺も手打ちという事もあり、絶対これは旨いと思いながら口いっぱいにほおばると…あれれ?

なんだか味がおかしいんです。きっと一口目だから味がまだ馴染まないんだと思い、食べ続けていてもやっぱり味が変なのです。

もしかしたら私だけかもしれないと思い、隣の友人達に目をやると友人の箸も止まったまま。

せっかく麺を増量してもらったのに、あまりの味に私達は3/1を食べるので精一杯でした。

そしてお会計の時、増量してもらったお礼と、せっかくなのに残してしまった事をお詫びすると、「やっぱり麺が多すぎたか!食べられないよな!」と一言。

「食べられなかった理由はそこじゃないんです。素直に美味しくなかったんです。」そんな事言えるはずもなく、勘違いされたままお店を後にしました。

昔からのラーメン屋の味